数年間アメリカのサーバを転々として獲得したノウハウ……らしきものをメモっとく。
アメリカのサーバを借りるかどうかを決める際に判断材料になるのは、大体次のような情報。
- 価格
- サーバのスペック
- 利用可能な転送量
- 会社の信用
- 接続しているISPおよび帯域幅
- データセンターの位置
価格は、VPSなら$10/mo~$100/moくらい。専用サーバなら$30~青天井。VPSの場合、相場は64MB~128MB RAMで$10/mo、256MB RAMで$20/mo、512MB RAMで$40/mo程度。長期一括払いでディスカウントが効く場合が多いが、1年より長い期間にわたる契約は避けた方がよい。
どのようなスペックのサーバを選択すべきかは、サーバの用途によって決まる。ウェブサーバ用途で、かつ静的なファイルしか置かないのであれば、CPUの性能は低くてよい。その代り、ディスクは速い方がいい。アプリケーションサーバ用途なら、逆になる。DBサーバは基本的にIO boundだが、CPUの性能もそれなりに必要。基本的にメモリは多いほどよい。
転送量の契約形態には、meteredとunmeteredの二種類がある。meteredは、月に利用可能な転送量の上限が決まっているタイプ。利用可能な量を超えると、追加課金される。VPSなら$10のプランで150GB/mo~300GB/mo、$40のプランで、400GB/mo~600GB/mo程度が標準か。unmeteredは、最大転送速度を制限される代わりに、明示的な転送量制限がないタイプ。unmeteredは一般に高価なので、基本的に個人用途には向かない。ストリーミングしたいのなら選択肢になるかも。
会社の信用面では、まず事業を何年継続しているか確認すること。創業2~3年以内の業者は危険。個人営業らしき業者も避けること。ユーザレビューを読んで評判を把握するのも有効。Web Hosting Talk等の大手掲示板を調べれば、おおまかな状況は把握できる。また、電話番号をウェブページに記載しているか、サーバおよびネットワークのステータスページを公開しているか、ユーザフォーラムを提供しているか、支払画面をきちんとSSLで保護しているか、なども重要なポイント。
アメリカのレンタルサーバ業者が接続しているISPは、Cogent、Verio、Level3、mzima、PCCW、GlobalCrossingなどが多い。CogentとPCCWは比較的安価だが、その分品質は悪いとされている…しかし実際大して変わらない気もする。日本から安定的に接続できるのは、NTTコムのグループ企業であるVerioと思われる。ダウンロードテスト用のURIを提供している業者も多いので、かならずチェックすること。条件のいいところなら、400kbytes/s~500kbytes/s程度はでる(もちろん、それが購入後のサーバ環境と一致するかどうかはわからないが)。
データセンターの位置はネットワークレイテンシに直接影響するので大変重要。基本的には、海底ケーブルに直結しているカリフォルニア近辺を選択。ロス、サンノゼあたりがベスト。あとはシアトル、ダラス、シカゴくらいか。これらの都市はカリフォルニアと太い回線で接続されているため、比較的良好な速度が期待できる。東京からのPing RTTは、カリフォルニアで110ms~130ms、シアトルで130ms~140ms、ダラス、シカゴは160ms~170ms程度。
| | 2008-02-24 16:47